以前、児童センターの望遠鏡のメンテナンスを行っていただいた、寺田氏からご連絡をいただき、
吹上北中学校の天文台にある「PENTAX200屈折赤道儀」の修理をお手伝いすることになりました。
症状は、赤経クランプが締まったまま、クランプレバーが操作できなくなっており、構造を調べてみると、
クランプ機構がバランスウエイト・ユニットの中にあることが判明しました。
ということで、この巨大な赤道儀のバランスウエイト・ユニットを外す作業からはじめました。
バランスが大きく崩れるので、ロープを使って望遠鏡が倒れないように固定しましょう。
当然のことながら、バランスウエイト・ユニットの重量は相当なものです。危険がいっぱいですが、
ここを外さないと、患部にたどり着けません。
クランプレバーの回転をクランプ軸に伝える、中間ギアの軸が折れていました。
幸いなことに、中間ギアの軸は市販のボルトで代用できることが分かり、無事に修理を完了しました。
今度は、再びバランスウエイト・ユニットを組み立てなければなりません。重いうえに、高所での作業となり
大汗をかいて奮闘してくださいました。
大変な作業でしたが無事に終了しました。
これで、赤経クランプレバーの操作が、正常にできるようになりました。
これで、すべて完了かというと、実は、メイン・イベントとなる光学系の清掃がまだ残っています。
しかし、寺田氏のご都合もあり、日を改めて行うことになりました。
そのお話は、あらためて投稿いたします。