吹上北中学校の望遠鏡修理(その1)

以前、児童センターの望遠鏡のメンテナンスを行っていただいた、寺田氏からご連絡をいただき、
吹上北中学校の天文台にある「PENTAX200屈折赤道儀」の修理をお手伝いすることになりました。

症状は、赤経クランプが締まったまま、クランプレバーが操作できなくなっており、構造を調べてみると、
クランプ機構がバランスウエイト・ユニットの中にあることが判明しました。
ということで、この巨大な赤道儀のバランスウエイト・ユニットを外す作業からはじめました。
バランスが大きく崩れるので、ロープを使って望遠鏡が倒れないように固定しましょう。

s-IMG_54631

 

当然のことながら、バランスウエイト・ユニットの重量は相当なものです。危険がいっぱいですが、
ここを外さないと、患部にたどり着けません。

バランスウエイト・ユニットの取り外し

クランプレバーの回転をクランプ軸に伝える、中間ギアの軸が折れていました。

中間ギアが外れたクランプ機構軸が折れた中間ギア

幸いなことに、中間ギアの軸は市販のボルトで代用できることが分かり、無事に修理を完了しました。

中間ギアの再生

今度は、再びバランスウエイト・ユニットを組み立てなければなりません。重いうえに、高所での作業となり
大汗をかいて奮闘してくださいました。

ユニットの取り付けバランスウエイト

ウエイトの挿入蓋を閉める

大変な作業でしたが無事に終了しました。
これで、赤経クランプレバーの操作が、正常にできるようになりました。

修理完了

これで、すべて完了かというと、実は、メイン・イベントとなる光学系の清掃がまだ残っています。
しかし、寺田氏のご都合もあり、日を改めて行うことになりました。
そのお話は、あらためて投稿いたします。

 

 

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