9月11日は、吹上北中学校の文化祭「北翔祭」でした。学校からの依頼で、昼休みの時間帯を利用して、天文台の望遠鏡で太陽の黒点を見てもらいました。
校内放送で太陽黒点観測の案内が流れると、集団が天文台まで駆け上がってくる音がドカドカと響いて来て、ちょっと焦ってしまいました。
当日は、残念ながら大きな黒点が無く、あまり見栄えがしませんでした。
何よりも意外だったのは、天文台に上がってきた生徒さんが、どこに太陽が見えているのか気付かないことでした。
投影板に映った太陽像の前で、きょろきょろとあたりを見回したり、投影板の下から覗き込もうとしたり、といった具合でとまどってしまうのです。つまり、一般的には 望遠鏡=覗く という印象が強いということを実感しました。
太陽投影板に映し出されている太陽像を指示して、「これが太陽の像です。」、「ここにある黒い点が黒点と呼ばれるものです。」などと説明してはじめて、「へー」とか「ふーん」といった、感激というより落胆に近い感想が聞こえてきました。それでも、しばらく見入っている生徒さんも何人かいたのは間違えありません。
今回の大きな目的は、「北翔祭」というイベントを利用して太陽黒点を多くの人に見てもらうことで、学校にこんなに立派な望遠鏡があることをみんなに知ってもらうことです。実際、生徒たちが一番関心を持ったのは天文台そのもので、「屋上に見えていた丸い建物って、これだったんですか。」といった声が聞かれました。したがって、その目的は十分発揮されたことは、言うまでもありません。
今後は、定期的な観望会を開いて、末永く学校と周辺地域の方々に有効利用していただきたいものです。
三浦さま 暑い中大変ご苦労さまでした。
生徒の中から将来、天文を目指す生徒がいてくれると、
いいですね。
いいねいいね
GJです。
最近はみんなHα像などを見慣れているので、太陽投影だとがっかりする人が多いですね。
いいねいいね