「第43回鴻巣駅前観望会」
いちばんぼしの活動の歴史は2008年まで遡りますが、2009年3月に第1回目駅前観望会を実施して以来、初めて梅雨時期に実施することができました。今夜は惑星パーティとして、西の空に明るく輝く木星、地球との距離を縮めている火星、観測の好機を迎えつつある土星などをご覧いただきましたが、やはり、土星のチャーミングなその姿は、参加していただいた皆さんに感動を与えていたようでした。
梅雨時の晴れ間は、ハッとするようなシーイングのよい空になることがありますが、これは日本上空の大気流(高層偏西風、ジェット気流とも言います)の蛇行が日本から一時的に離れ、大気の状態が安定するためです。地上からの天体観測は、分厚い大気層を通して星々を覗くことになるわけですが、それはちょうどプールの底から空を見上げるのに似ています。つまり、プールの中の水が静止していることが、大気の状態が安定している状態というわけです。今宵の鴻巣の空もなかななのシーイングでしたね。
このことが理由の一つとなり、偏西風帯の外にあるハワイ諸島には、各国の最先端の天文台が林立しました。日本国内で1年中、偏西風帯の外にある地域としては沖縄が知られていますが、惑星観測のためにわざわざ沖縄まで出かける方がいるほどです。
さて、今夜は多くの方にお立ち寄りいただきました。そのため、肝心の惑星の写真をとる暇(いとま)がありませんでした(笑)。
参加していただいた皆さんの表情でその素晴らしい鴻巣の夜を想像してみてください。
いつもの広場前の銀行ビル、満月まであと2日の月が昇ってきました。夏至直前とあってまだ明るいですね。
参加してくれた女子高生の皆さんです。また遊びに来てくださいね。 望遠鏡の操作もお手のもの。
スマホを使って、恒例の月の撮影です。専用のアダプターがあると楽に撮影ができるのですが。
いちばんぼしのメンバー、今回もお世話になりました。 また次回をお楽しみに。