この季節になると、必ず思い出す大好きな和歌があります。
一つはとっても有名なこの歌。
世の中に たえて桜の なかりせば
春の心は のどけからまし
在原業平
(世の中に桜ってものさえなければ、もっとのんびり春を過ごせるのになあ。)
もう一つは、与謝野晶子の友であり、歌の上でも恋の上でもライバルだった山川登美子が、悪化する病の床で詠んだ歌。
をみなにて 又も来む世ぞ 生まれまし
花もなつかし 月もなつかし
山川登美子
(今度生まれてくるときも、また女として生まれたい。
花も月も、こんなにもなつかしいのだもの。)
いつのまにか、すっかり満開ですね!