2017年9月3日駅前観望会

「第52回鴻巣駅前観望会」

なかなか天候に恵まれない今年のいちばんぼしの駅前観望会ですが、ようやく今夜、7か月ぶりに開催することができました。昨日もぎりぎりまで天候判断に迷いましたが、今日に延期して正解でした。メンバーもワクワクしながらいつもの駅前の広場に集合です。
前回の開催は2月でしたから、来ている服もダウンジャケットなどの寒冷仕様でした。それから春、夏と季節は巡り、秋になるまで観望会がお預けになるなんて誰が予想したでしょうか。「どうやら駅前観望会はなくなったらしい」なんて人聞きの悪い噂まであったりなかったり。ご安心ください。これからもいちばんぼしは皆さんに星空をご案内してまいります。

さて、今夜の駅前の空は、少し強い秋の風が吹く中、月齢12.4の月と観測の好機を迎えている土星を観ていただきました。やはりチャーミングな土星の姿は皆さんが大好きですね。久しぶりの土星の姿に私たちも含め多くの皆さんの歓声が上がっていました。また、月のコリメート撮影も楽しく挑戦していただきました。10月の観望会は9月30日(土)又は10月1日(日)を予定しています。お時間がありましたら是非お立ち寄りください。

写真を追加しました。

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2017年8月19日天文教室

今年の夏はどこに行ってしまったのでしょう。
8月上旬の暑い日を最後に曇りと雨のオンパレードです。今日も朝から大気の状態が不安定で、雷鳴が聞こえる中での天文教室となりました。当然、実際の星空をご案内することができないコンディションであり、プラネタリウム室内での解説のみとなりました。夏休み中に開催する天文教室なので心待ちにしていた皆さんも多かったと思いますが、大変残念でした。

今回のテーマは「土星とドーナツ星雲」ということで、夏の夜空に浮かぶ2つのドーナツ天体に注目して、そのチャーミングな姿を堪能していただきました。大粒の雨が降る中での観望会であり、児童センター自慢の15cm屈折望遠鏡は出番がなく、皆さんの肉眼で楽しんでいただくことはできませんでしたが、三浦先生のプラネタリウム解説とオリジナル番組の上映で楽しんでいただきました。

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参加したお土産の星型キャンディ(ブラックライトでほのかに光ります)

 

 

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2017年5月6日天文教室

今年の大型連休期間中はお天気に恵まれましたね。
久しぶりの好天で、今回の天文教室は、プラネタリウムあり、天体ドーム・屋上での天体望遠鏡での観望ありと、メンバーも気分が高まります。

今回のテーマは「月の名所めぐりと木星」ということで、春のおぼろ月と観測の好機を迎えた木星を観ていただきました。途中から雲が多くなってしまいましたが、多くのちびっ子たちがたくさん参加してくれたので、大変賑やかな春の夜となりました。

今夜の月は月齢が10と、上弦を少し過ぎたところでしたが、こんな時の方が月の表面の地形をよく観測することができます。たくさんあるクレーターのうち、「ティコ」「コペルニクス」などの大きなものを15cm屈折望遠鏡やメンバーが持ち寄った小口径望遠鏡で観ていただきましたが、前半はよく晴れていたこともあり、眩しいくらいでした。

今年の木星は、おとめ座に位置していて、-2.4等星の明るさで輝いていますが、その明るさはおとめ座のスピカを遥かにしのぐものです。今の季節、「いちばんぼし」といえば、この木星になりますね。
木星はガス状の惑星で、大気大循環によって縞模様が見えることで知られる惑星です。今宵は美しい横縞とガリレオ衛星を観ていただくことができました。

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元気なちびっ子たちがたくさん参加してくれました。嬉しいことですが、元気過ぎて走り回ると危ないですよ。
観望にはマナーがあります。お父さん、お母さん、よろしくお願いします(笑)

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児童センターの屋上の様子です。うしろに見える大きなドームがプラネタリウムです。

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恒例の「いちばんぼし」メンバーの集合写真です。

2016/17年度総会

2016年度の活動総括と2017年度の事業計画立案のための総会を開催しました。

鴻巣市社会福祉協議会公認のサークルなので、市民活動センターを利用して行いました。
新年度の行事予定や予決算、担当決めを行いました。
昨年度は多くのメンバーが加わり、今後の活動もパワー全開でいきたいと思います。

これからも「いちばんぼし」の活躍にご期待ください。

  

2017年2月25日天文教室

前々回、前回に続いて曇り空。なんて不運続きの天文教室なんでしょう。
8月はともかく、11月や2月が曇天とは非常に珍しいことかもしれません(苦笑)

さて、今回の天文教室は「三日月形の金星と冬の星座」というテーマで実施しました。

2月としては暖かい夜で、多くの皆さんに参加していただいたのですが、残念なことに、またしても曇り空。いちばんぼしメンバーの天体観測ガジェットも児童センター自慢の15センチ屈折望遠鏡も今夜は泣いていました。

最近はBプログラム(曇天用プログラム)の方が力が入っているという噂があるくらい、今宵も天文教室の講師の解説に加え、いちばんぼしメンバーの星空解説など、通常のプラネタリウムの数倍の盛り上がりをみせました。プログラムの最後には天文台内に収められている望遠鏡の観望(見学)です。

今度こそ、望遠鏡で観望したいと思いますのでご期待ください。またの参加をお待ちしております。インドアの写真ばかりですが、当日の様子をご紹介します。
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「Bプログラムの方が楽しみです」なんて声が聴こえてくる、、、わけないか(笑)

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冬の星空解説と金星が満ち欠けする謎を解説。満ち欠けするのはお月様だけではありません。

DSC05079好評につき「星の落としもの」のリバイバル上映

DSC05102恒例のメンバー写真

2017年2月4日駅前観望会

「第51回鴻巣駅前観望会」

立春の今日、春のような陽気は夜まで続きました。2月にしてはとても暖かい夜で、日没直後の駅前広場の気温は摂氏10度でした。暖かさに誘われて多くの皆さんに来ていただきました。
そのため、望遠鏡のセッティングが間に合わず、1点アラインメントのままスタートすることになったほどです。

さて、このところ夕方の空に金星がとても明るく輝いていますが、「『いちばんぼし』の名称は金星からとったのですか?」という質問を受けました。
一番星というのは夕暮れ時に最初に見える星を指すものですから今の時期であれば金星が一番星ですが、木星だったり、別の明るい恒星であることもあるのです。
今夜の空では、金星がなければシリウスあたりかもしれません。
今宵も一番星として西の空に鎮座する「金星」のほか、火星、上弦の月、 すばる(M45)、オリオン座大星雲(M42) などでお楽しみいただきました。

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恒例のいちばんぼしメンバー写真、将来のメンバーも含まれている?

※ミニ解説 「君にも見えるウルトラの星 ♪、ところでM78星雲のMって何?」

昭和年代に子供時代を過ごしたたメンバーは、帰ってきたウルトラマン(のちのウルトラマン・ジャック)の主題歌を思い出します(笑)。ご存知ウルトラマンシリーズでの世界では、彼らの故郷は「M78星雲」ということになっています。M78は実在する星雲で、オリオン座の三ツ星の少し左側に実在する星雲ですが、ウルトラマンシリーズを制作した円谷プロダクションに残されている当時の企画資料には「M87」という記載もあり、脚本に誤植されたことから、誤ってM78星雲となったという説があるそうです。
参考までに、ウルトラマンシリーズ第2作のウルトラセブンの必殺技は「M87光線」ですが、これは本来の設定に基づいているということです。M87も実在する天体で、おとめ座超銀河団の中心をなす巨大な銀河です。

さて、このM(メシエ)とは何か。
これはフランスの天文学者シャルル・メシエの名に由来するものです。彼は18世紀のフランスで活躍した天文学者で、彗星の観測で知られていましたが、彗星を探す際に彗星と誤認しがちな星雲星団を1から103までの番号で分類し、いわゆる「メシエ・カタログ」を作成しました。後世の天文学者が番号を追加し、最終的にはM110までのカタログとなっています。なお、M40、M91、M102は欠番となっています。
例えば、
M42といえばオリオン座大星雲のことを指します。当時メシエが使っていた望遠鏡は口径5~7cmほどの小口径のものであり、比較的明るく、観測しやすい天体が多いという特徴があり、メシエ・カタログの天体はアマチュアでもその観測や撮影が比較的容易なものとして人気があります。
当時のフランスはブルボン王朝からフランス革命という激動の時代でしたが、ブルボン朝国王ルイ15世の治世には、メシエの業績をたたえ、彼を「彗星の狩人」と呼び、かのナポレオンも勲章を授けています。

 

(上の画像は国立天文台のサイト http://www.nao.ac.jp/ から転載)