2023年1月22日 ZTF彗星(C/2022 E3)

観測の好機を迎えたZTF彗星。
りゅう座ε星付近で捉えてみました。
ふわっとした「ダストテール」と、微かながら細い「イオンテール」が見えています。

6等級程度でしょうか、7×50の双眼鏡で、かろうじて存在がわかる程度でした。

f=400mm F5.6 15秒 x 20 枚をStarry Landscape Stackerでスタック、Lightroomでトリミング・調整
撮影地:榛名湖

2022年 12月25日 クリスマスの夕景

月齢1.7の細い月と水星、それに、雲の隙間に金星も顔を覗かせてくれました。
実はこの年末から年明けにかけて、日没後に月、火星、水星、木星、金星、土星、天王星、海王星が一度に見られる「惑星大集合」が起こっています。
チャンスがあったら眺めてみましょう。

2022年11月8日 皆既月食と天王星食

月が天王星の前を通りかかるところを連続撮影してみました。
明るさ6等級程の暗い天王星ですが、月食のおかげで、月に隠れる様子をくっきりと写しとることができました。
「土星が月に隠される」という、次回の月食中の惑星食は322年後とのこと、ちょっと待てませんね。

2分間隔で撮影した7枚のショットを比較明合成

今回の撮影は、望遠レンズをつけたカメラをポータブル赤道儀に載せて行いました。
シャッターブレは、電子シャッターにすることで治りましたが、風による揺れには悩まされました。

月食中は、空が暗くなるので、星も綺麗です。

2022/11/08 19:46 f26mm, F4, ISO400, SS8秒, 撮影地:埼玉県鴻巣市

織姫星と彦星

夏の夜空の頭上に輝く3つの一等星。

天の川を挟んで輝く こと座のベガ(織姫星)と
わし座のアルタイル(彦星)、
そして白鳥座のデネブ。

この辺りには、こぎつねやイルカの姿も。

早くも薄明が始まっています。

さそり座

10月24日から11月21日生まれの人の「誕生日星座」さそり座。
オレンジに明るく輝く一等星の「アンタレス」は、「さそりの心臓」とも呼ばれる。
この星は、太陽の680倍もの大きさを持つ赤色超巨星で、もうすぐ寿命を迎えるとされる。

もう一つの黒いMS-10 と S-3

鴻巣児童センターで使われているプラネタリウム投影機は1979年製造のミノルタ(現コニカミノルタ)のMS-10という機種です。この型の投影機は10mクラスのドームでよく使われているポピュラーな機械で、その1号機(1966年製造)が昨年(2021年)、国立科学博物館より重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)に登録されました。
それは山口県の山陽小野田市青年の家に設置され今も現役で活躍しています。
YouTubeにもそれに関する報道の動画がありました。

ところが建物や投影機自体の老朽化で今年度(2022年度) いっぱいで閉館になるそうです。ということなので見られるうちに見に行ってきました。コロナ対応で座席数を絞って、事前申し込み。地元の家族連れとかが多い印象で、遠方からわざわざ訪れたプラネタリウムマニアは私だけだったかもしれません。投影は一部パワーポイントのスライド画像を交えながら基本は手動操作、生解説。

リンク先によれば全58台生産されたそうです。1990年代ころまで長きにわたって作られていて、おなじ「MS-10」と称していてもだいぶ変わってきています。一見してわかるのは色の違い。鴻巣のものは青っぽい色ですが、山陽小野田のものは黒で、見た目の印象がだいぶ違います。

黒いMS-10は奇しくも本州のもう一方の端の青森にもあって、10年以上前にそちらを見学した様子はブログに書きました。青森の方は1969年製造、見た目は大変良く似ています。ミノルタの二球式投影機で黒いのはこの二つ以外に見たことはありません。最近のインフィニウムΣ、コスモリープΣで黒色が復活していますが。

閉館後、製造元のコニカミノルタに引き取られて保存されるそうです。
恒星球用の白熱電球をもう製造していなくて入手できないことも閉館の理由だそうです。リンク先YouTubeの3:35あたりに出てくる電球の形は鴻巣用とは違うようで、鴻巣では電球が入手できないとはは聞いてませんし、よそでもまだMS-10は稼働していますし、なくなっては困ります。
山陽小野田の投影機が引退すると、MS-10としては青森の次に古いのが鴻巣になるようです。(国内においては。海外にあるかどうかは知りません。)

午前中に山陽小野田を見て、午後には隣の宇部市に移動して勤労青少年会館のプラネタリウムを見ました。毎週日曜日公開。夏休み中には平日にも投影するらしいです。

投影機は五藤光学S-3、1967年製。定期的に公開している国産機では最古とのこと。(明石市立天文科学館のツァイス(1960年)はドイツ製、東京海洋大学の五藤M-1(1965年)は学園祭の時のみ一般公開、上記山陽小野田(1966年)は年10回程度の不定期公開) 自動化されていないシンプルな機械。コンピューター化されているとコンピューター部分のほうが早く壊れる傾向があるようです。シンプルなメカだと強いし、ある程度の知識があればユーザー側でいじることができます。


決まったプログラムはなく客に合わせてアドリブで、マニュアル操作、肉声生解説。宇部天文同好会が指定管理者です。近く起きる天文現象やトピックに関する詳しい自作資料が用意されています(ホームページからもダウンロード可)。第一線の学者を呼んで講演会を開いたりなど勢力的な活動をされているようです。最近だとブラックホールの撮影をした本間希樹先生の講演が予定されているそうです。

科学館の中にあるプラネタリウムなら、天文学を専攻して学芸員の資格を持った専門職員を雇うこともできるでしょうが、単体の公立プラネタリウムだと、星やメカに特に詳しいわけでもない人がたまたま配属されることもあると聞きます。それなりに勉強はするが、ようやく慣れてきたころに異動で去って行って、また新しい人が配属されて、を繰り返すことがありがちとも。それよりはむしろ、マニアに任せて彼らの好奇心、探求心を原動力に好きにやってもらうのもありだと思いました。建物も投影機も古いですが、できるだけ続けてもらいたいです。

本州の端の隣り合った地方都市に二大メーカー、ミノルタと五藤の古いプラネタリウムがある偶然。