吹上北中学校で冬の天体観望会が開催され、いちばんぼしとしてお手伝いをさせていただきました。この観望会も第9回目を数えました。
私たちが望遠鏡のメンテナンスをさせていただいたのが2012年の夏ですから、お手伝いをさせていただくようになって、今年で6年目を迎えます。埼玉新聞等にも何度か紹介されるなど、地域の天文台として人気を集めています。
今夜も冬の寒空にもかかわらず、大勢の参加者がありました。少し水蒸気の多い空でしたが、冬の星座(冬の大三角と冬のダイヤモンドなど)とオリオン座大星雲(M42)、おうし座のプレアデス星団(和名:すばる/M45)、アンドロメダ銀河(M31)などを観望していただきました。
ところで、参加された皆さんからは、眼視による観望ではそのイメージは写真と異なることへの戸惑いの声がありましたので、肉眼で見る場合と写真の違いを簡単に説明します。
カメラと異なり人間の瞳は光を蓄積することができません。デジタルカメラであれば光の明暗、色彩等の情報をCMOSなどの受光センサーが受け取り、しかもそれを蓄積させるとともに不要なノイズを除去させることが可能です。そして、その情報をもとに画像を構成することができるのです。そのため、カメラが捉えた写真は目に見えない淡い光をとらえることができ、色彩も鮮やかとなります。肉眼では色を感じられる天体は稀ですし、淡い部分については、写真とは似つかぬ「もやもや」とした綿毛のようなものがなんとなく見える程度です。でもがっかりしないでください。遠い宇宙の彼方から旅をした光が、皆さんの目にライブでダイレクトに届いているわけですし、こんな素敵なことはそうありません。