翌月投影の準備の様子をお届けします。
鴻巣児童センターのプラネタリウムでは、星座絵スライド投影機の調整を、毎月手作業で実施しています。
季節の変化や、投影時の話題に合わせて、星座の種類や、見える方向を変えていく作業です。
Mitakaの星座絵で、大まかな位置を調整した上で、光学プラネタリウム投影機(MS10)の星にあわせて微調整する手順で、作業します。



頼もしい新しいメンバーの活躍で、スムーズに完了しました。
プラネタリウム室での投影全般のこと
翌月投影の準備の様子をお届けします。
鴻巣児童センターのプラネタリウムでは、星座絵スライド投影機の調整を、毎月手作業で実施しています。
季節の変化や、投影時の話題に合わせて、星座の種類や、見える方向を変えていく作業です。
Mitakaの星座絵で、大まかな位置を調整した上で、光学プラネタリウム投影機(MS10)の星にあわせて微調整する手順で、作業します。
頼もしい新しいメンバーの活躍で、スムーズに完了しました。
この日はほぼ満員の投影となりました。(コロナ対策のために、定員を絞っています)
ついでに、日中の天文ドームの様子です
投影後の空には、彩雲(さいうん)が見えていました。
彩雲は、虹のように、幸運の兆しとも言われています。
英語では「Irisation」と呼ばれ、ギリシャ神話のゼウスとヘラの使者で、虹の女神でもある、「Iris」にちなんで名付けられたそうです。
ちなみに、人間の目の真ん中の黒い瞳の周りの部分は、「虹彩」と言いますが、英語では「Iris」(アイリス)ですね。
番外編
お馴染みのアジサイは、日本原産の、アジサイ科アジサイ属の植物。
「ガクアジサイ」を改良して作られたものだそうです。
淡いパステルカラーと細やかな姿、梅雨時にぴったりの花ですね。
いちばんぼしの臨時会合がありました。
合わせてプラネの翌月設定も実施。
星座絵投影機のスライドを一つずつ入れ替えて、向きやサイズを合わせ、パッチパネルで接続を切り替え、操作パネルとの対応をとります。
完全マニュアル仕様のプラネならではの作業です。
1979年の設置から40年。
鴻巣市児童センターのプラネタリウムは、当時のミノルタ社のMS-10という機種です。
諸般の事情により、ここ10年余り打ち切られていたメーカによる点検・保守がこのほど、特別に実施されました。
いちばんぼしのメンバーも見学させていただき、保守についてのアドバイスをいただく機会を得ました。
作業を見守るメンバーたち
長年メーカ保守が行われていなかったにも関わらず、「状態は比較的良い」とのことで、関係者一同胸を撫でおろしました。(健康診断で褒められた気分)
また、システムを熟知したメーカエンジニアによる整備の結果、いくつかの不具合も解消されました。
さらに、保守や修理に関するノウハウも伝授いただくことができました。
ありがとうございました!
いちばんぼしメンバーで、全天周投映の試写を行いました。
試写の前に、翌月の投映準備
星座絵投影機の入れ替えと調整作業を行いました。
そして試写会。
今回は、AMATERAS Dome Playerというソフトを使って、ドーム向け映像素材の再生を試みました。
写真は、試写に使用した太陽~私たちの母なる星~。
ヨーロッパ南天天文台(ESO)が制作したプラネタリウム作品(The Sun – Our Living Star –)を合同会社アルタイルが邦訳・配布しているもの。
全天周で見る映像は、なかなかの迫力です。
身近に感じる太陽ですが、その成り立ちや仕組みを知る程に、地球や生命といった存在が、奇跡的なものであることを再認識させられます。
12月の児童センターのクリスマスイベントでお披露目出来るかもしれません。
鴻巣児童センターのプラネタリウムは、施設開設当時の昭和54年に稼動開始しました。(当時の名称はおおとり児童館)
以来39年間、沢山の方々に星空の魅力を届けて来ました。
投影機のMS-10は、今なお美しい星空を再現し、心休まるひと時を与えてくれます。
この投影機は、現在・過去・未来の地球上の任意の場所からみえる星空を忠実に再現します。
そして、このプラネタリウムのドームを使って、今私達が取組んでいるのが、全天周投映システム ※ の構築です。
国立天文台が開発・配布している、4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka」という、優れたソフトウエア。
そして、全天に表示出来るように強化したプロジェクター。
これらを組み合わせて、これまで表現出来なかった世界がドームに一杯に広がります。
地球から離れて、惑星や太陽系の様子、天の川銀河の様子、銀河系、銀河団、そして宇宙の大規模構造に至る、最新の天文学により解き明かされた宇宙の姿。
これらをダイナミックに視点を変えながら見ていただくことが出来ます。
この全天周投映システムの調整も、今回で概ね見通しがついてきました。
もう少しで、みなさまにお披露目出来そうです。
投映の様子とあわせていくつか写真を掲載します。
※ 全天周投映システムの構築には、市民活動支援基金を活用しています。