シリウスB

おおいぬ座に輝く、全天で一番明るい恒星シリウス。-1.5等級の主星(シリウスA)と9等級の伴星(シリウスB)が周期50年で互いの周りを回りあっている連星です。50年周期で地球から見た両者の間隔が変化し、今2022年ころには間隔が最大になっています。9等星なら光度だけを考えれば、ちょっとした望遠鏡でも見ることはできますが、シリウスBの場合はすぐ近くにある一万倍ほど明るいシリウスAの輝きにまぎれてなかなか見ることが難しいです。空の状態と望遠鏡の性能などの条件がそろわないと見えてくれません。それでも間隔が開いている今頃は見るチャンスで、阿南市科学センターが中心となって「シリウスBチャレンジ」というキャンペーンが行われています。(http://www.ananscience.jp/siriusb/)

先日、鴻巣児童センターの天文教室において、参加者の皆さんにセンターの大型望遠鏡を用いて挑戦していただきましたが見えませんでした。

今回その写真が撮れましたので報告します。矢印の先、ポチッと見えているのがシリウスBです。

撮影日 2022年3月8日
使用機材
望遠鏡 タカハシ Mewlon-250CRS。口径250mm、焦点距離2500mmのカセグレン系。
カメラ ZWO社 冷却CMOSカメラ ASI 2600MC Pro

比較のためリゲルとカストルも同じ機材で同倍率で撮影しました。露光時間はそれぞれが見やすくなるように変えています。


リゲルはオリオン座の足元に輝く0等星でそばに7等級の伴星がくっついています。シリウスほどの光度差はないのでシリウスよりは見やすいです。

ふたご座のお兄さんの頭に輝くカストルは2等星と3等星からなる連星です。

望遠鏡を使って目で見た場合、カストルはこの中では間隔が一番狭いですが、光度差が少ないので、はっきり二つに分かれて見えます。リゲルの暗い方の星も何とか見えました。シリウスBは見えませんでした。ただし目で見たのと写真を撮ったのは別の日なので、空の状態が違っていたのかもしれません。

木星・土星大接近

当日は17時前に帰宅する予定でしたが、17時ギリギリの帰宅となってしまいました。
赤道儀をセットする暇もなく、あわててカメラ三脚に望遠鏡をセットして撮影しましたが、約1000mmの直焦点撮影はかなり苦労しました。
ベランダから撮影可能な視界は狭く撮影出来たのはわずか6カット、なんとか使えそうなのはこの1カットのみでした。
土星の環が分かりやすい大きさになるように画面の中央をトリミングし、木星のガリレオ衛星は個別に輝度を上げて見えるように加工しています。

木星・土星大接近

太陽の活動再開?

低迷期が続いていた太陽ですが、活動の再開を思わせる黒点が現れました。
約11年周期で活動期と低迷期を繰り返していますので、今後の太陽活動に注目しましょう。
来年から児童センターでも太陽投映板を使って、来館者に黒点を見てもらえるようにしたいと思います。

2020年11月30日の太陽黒点

火星大接近の一夜前

念願のCMOSカメラによる撮像と画像処理に挑戦しました。鏡筒を新調して約4か月、ようやくこれくらいの写真が撮れるようになりました。撮像ではフォーカスが、画像処理ではstack処理が難しいですね。三大惑星(火星、木星、土星)揃い踏みです。同じ焦点距離ですので、火星の視直径が大きいのが分かります。

共通撮影データ
2018年7月30日午後11時ころ
Celestron edge HD 925 (口径235mm, 焦点距離2350mm)
ZWO ASI-290MC
ZWO ADC大気分散プリズム
TeleView Powermate 2.5×
RegiStax 6 で 2000フレームをstack、wavelet 処理