火星大接近の一夜前

念願のCMOSカメラによる撮像と画像処理に挑戦しました。鏡筒を新調して約4か月、ようやくこれくらいの写真が撮れるようになりました。撮像ではフォーカスが、画像処理ではstack処理が難しいですね。三大惑星(火星、木星、土星)揃い踏みです。同じ焦点距離ですので、火星の視直径が大きいのが分かります。

共通撮影データ
2018年7月30日午後11時ころ
Celestron edge HD 925 (口径235mm, 焦点距離2350mm)
ZWO ASI-290MC
ZWO ADC大気分散プリズム
TeleView Powermate 2.5×
RegiStax 6 で 2000フレームをstack、wavelet 処理

2018年7月21日 駅前観望会

「第62回鴻巣駅前観望会」

夏休み最初の駅前観望会は、昼間の大変な猛暑を引きずるような大変な暑さの中での実施となりました。雲が多くなるとの予報に反し、鴻巣市上空はきれいに晴れ上がり、金星、木星、土星など夏に賑やかに輝く惑星たちをご覧いただくことができました。

しかしながら、火星はやはり無理でした。夏の観望会は21時まで実施することとしていますが、その時刻では、火星はビルの向こう側にあって、いつもの広場からは見ることができませんでした。最接近は7月31日ですが、来月も引き続き明るく赤く輝く火星を観望することは可能ですので、次回をお楽しみに。

 

 

 

2018年3月25日駅前観望会

「第58回鴻巣駅前観望会」

先日のお彼岸は雪が混じるほどの寒い日でしたが、翌22日に熊谷地方気象台が埼玉県の桜の開花を宣言するや否やあっという間に暖かい陽気となりました。
今日の鴻巣地方も20℃近くまで気温が上昇し、桜も一気に満開に近づいているようです。この駅前観望会を開催している会場のすぐ近くに小さな公園(エルミパーク)があるのですが、今夜はそちらの夜桜も楽しむことができました。

昨日は曇天のため、本日に延期しての開催でしたが、惑星が昇ってくるのが夜半過ぎということもあって、今回も月をメインにご覧いただきました。途中オリオン座大星雲も導入してみましたが、星雲らしい雄々しい姿を見てもらうには、この広場は明るすぎました。
皆さんが楽しみにしている惑星は、概ね5月ころからは木星、6月ころからは土星、8月に入ると大接近直後の火星をご案内できるはずです。それまでもうしばらくお待ちください。

2017/18年度総会

2017年度の活動総括と2018年度の事業計画立案のための総会を開催しました。
前年度の活動・決算報告、新年度の行事予定や予算、担当決めを行いました。
その中でも、一番の目玉は、来年度に向けて意慾的な取組です。ボランティアとしてかかわらさせていただいている鴻巣児童センターのプラネタリウムの能力を最大限に引き出そうというものです。まだ詳細はお伝え出来ませんが、そのための事業予算獲得に向けた手続きも済ませていますので、2018年度後半には新しい投映方式をスタートできるかもしれません。
どうぞご期待ください。

 

 

 

2018年1月27日駅前観望会

「第56回鴻巣駅前観望会」

数日前の大雪以降、関東地方はこの冬一番どころか、これまでの最低気温を更新するほどの冷え込みとなりました。今日は幾分寒さも緩んだのかもしれませんが、夜はやはり寒かった。

2018年は年初から「月」が話題となっています。1月2日に満月(スーパームーン)を迎えた月は、今月31日に再び満月(ブルームーン)となります。そして「皆既月食」でもあるというオマケつきです。
今夜の駅前の空は、とても冷たい真冬の風が吹く中でしたが、月齢10.0の月とオリオン座大星雲などを観ていただきました。2月の観望会は2月24日(土)又は2月25日(日)を予定しています。お時間がありましたら是非お立ち寄りください。


ミニ解説「スーパームーンとブルームーン」

月は約1か月の間に、満ち欠けによって形(光っている部分)が大きく変化します。これが月の朔望です。それに加えて、月の「見かけの直径」も日々変化しています。これは月と地球の距離が変わることによって起こる変化です。最近は、一年のうちで最も大きく見える満月のことを「スーパームーン」と呼ぶようになりました。今年の場合は1月2日の月が今年一番大きい満月にあたります。今年最小の満月(7月28日明け方)と比べると、2日の満月は直径で14%、面積で約30%も大きくなります。
一方、ひと月に満月が2回あることを「ブルームーン」と呼ぶことがあります。本来のBlue Moonとは、火山の噴火や隕石の落下時に発生するガスや塵などの化学物質の影響により月が青く見えることを指していましたが、最近は、満月が月に2回巡ってくること、珍しいとこと、という意味で用いられるようになりました。英語で “once in a blue moon” と言えば「とても稀なこと」を表す慣用句となるそうです。月の朔望周期が約29.5日であるため、来月(今年の2月)には満月は巡ってきません。3月には再びブルームーンとなります。

そして、1月31日には久しぶりに観測しやすい夜半に月が地球が落とす影の中に入る「皆既月食」がおこります。本影食の間は、月が赤銅色となることから、英語では”Blood moon”と表現するそうです。今回、アメリカのメディアは、スーパームーンとブルームーンと皆既月食をかけて「Super blue blood moon」と呼んでいるようですね。

(c) http://www.kmov.com/

 

 

 

2018年1月20日吹上北中学校「冬の天体観望会」

吹上北中学校で冬の天体観望会が開催され、いちばんぼしとしてお手伝いをさせていただきました。この観望会も第9回目を数えました。

私たちが望遠鏡のメンテナンスをさせていただいたのが2012年の夏ですから、お手伝いをさせていただくようになって、今年で6年目を迎えます。埼玉新聞等にも何度か紹介されるなど、地域の天文台として人気を集めています。

今夜も冬の寒空にもかかわらず、大勢の参加者がありました。少し水蒸気の多い空でしたが、冬の星座(冬の大三角と冬のダイヤモンドなど)とオリオン座大星雲(M42)、おうし座のプレアデス星団(和名:すばる/M45)、アンドロメダ銀河(M31)などを観望していただきました。

ところで、参加された皆さんからは、眼視による観望ではそのイメージは写真と異なることへの戸惑いの声がありましたので、肉眼で見る場合と写真の違いを簡単に説明します。

カメラと異なり人間の瞳は光を蓄積することができません。デジタルカメラであれば光の明暗、色彩等の情報をCMOSなどの受光センサーが受け取り、しかもそれを蓄積させるとともに不要なノイズを除去させることが可能です。そして、その情報をもとに画像を構成することができるのです。そのため、カメラが捉えた写真は目に見えない淡い光をとらえることができ、色彩も鮮やかとなります。肉眼では色を感じられる天体は稀ですし、淡い部分については、写真とは似つかぬ「もやもや」とした綿毛のようなものがなんとなく見える程度です。でもがっかりしないでください。遠い宇宙の彼方から旅をした光が、皆さんの目にライブでダイレクトに届いているわけですし、こんな素敵なことはそうありません。

 

2017年9月3日駅前観望会

「第52回鴻巣駅前観望会」

なかなか天候に恵まれない今年のいちばんぼしの駅前観望会ですが、ようやく今夜、7か月ぶりに開催することができました。昨日もぎりぎりまで天候判断に迷いましたが、今日に延期して正解でした。メンバーもワクワクしながらいつもの駅前の広場に集合です。
前回の開催は2月でしたから、来ている服もダウンジャケットなどの寒冷仕様でした。それから春、夏と季節は巡り、秋になるまで観望会がお預けになるなんて誰が予想したでしょうか。「どうやら駅前観望会はなくなったらしい」なんて人聞きの悪い噂まであったりなかったり。ご安心ください。これからもいちばんぼしは皆さんに星空をご案内してまいります。

さて、今夜の駅前の空は、少し強い秋の風が吹く中、月齢12.4の月と観測の好機を迎えている土星を観ていただきました。やはりチャーミングな土星の姿は皆さんが大好きですね。久しぶりの土星の姿に私たちも含め多くの皆さんの歓声が上がっていました。また、月のコリメート撮影も楽しく挑戦していただきました。10月の観望会は9月30日(土)又は10月1日(日)を予定しています。お時間がありましたら是非お立ち寄りください。

写真を追加しました。(Okada)

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