2016年8月14日駅前観望会

「第45回鴻巣駅前観望会」

我々「いちばんぼし」は、昨日は鴻巣市児童センターの天文教室に出没しましたが、残念なお天気でした。今日の駅前観望会は昨晩のリベンジを果たすべく気持ちを込めて好天を祈りましたが、今夜も鴻巣の空は曇りベースでした。

しかし、駅前観望会は、現在、連続開催記録を更新しています。昨年の12月から一度も中止がありません。今年に入ってからも連続8回開催しています。メンバーに晴男・晴女がいるようです(笑)

今夜は月が途中で何度も雲に隠れてしまうお天気で、お月様の出待ちの時間が長くなりました。出待ちの間、参加してくれた2人の小学生が日ごろ学んだ天文知識を披露してくれ、クイズ形式でバトルを展開することになり、大盛り上がりとなりました。2人の知識は素晴らしく、小学生とは思えない天文博士ぶりで、周りの大人たちがびっくりするほどでした。小さいお子さんとはいえ、興味をもって学ぶことの素晴らしさを改めて感じました。どんなクイズだったか一つご紹介します。

地殻津波とは何でしょう?
地殻津波とは、地球のような地殻をもつ天体に巨大な隕石のようなものが衝突した際、惑星の地表を覆う地殻が惑星表面を解離しながら高速でそのエネルギーを伝えるという、地殻の津波のことです。

これ、小学校1年生が出題した内容ですよ。驚きですね。
今夜はあまり写真がありませんが、夏休みの楽しい思い出となりますように。

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前回も参加してくれた皆さんです。今回のポーズは何のポーズかな?

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スマホでのコリメート撮影は人気です。お天気さえよれば月面のクレーターを撮ることができたのですが。

 

2016年8月13日天文教室

夏休み真っ只中の8月。
今回の児童センター主催の天文教室は、「土星観察とスマホで月面撮影」というテーマで計画させていただきました。観測の好機を迎えている、惑星の中で最も人気のある「土星」の観察はもちろん、夏休み企画として、月面のクレーターを「スマホで撮影」という企画をご用意して当日を迎えました。

60名を超える多くの皆さんにご参加いただきましたが、残念なことに、お天気は生憎の曇り空。いくら児童センターの大型望遠鏡をもってしても、厚い雲越しに星を見ることはできません。天文台の望遠鏡を使っての企画は中止させていただくことに。

そのため、急遽、曇天・雨天用に企画を変更して、プラネタリウム室での星空解説をさせていただきました。普段「いちばんぼし」として週に一度土曜日又は日曜日に投映を行っていますが、いつもは40分くらいの番組構成です。
今夜は、天文教室の講師の解説に加え、いちばんぼしメンバーの星空解説、オリジナルドラマの投映など盛り だくさんのプログラムでお楽しみいただきました。

プラネタリウム内の写真ばかりですが、当日の様子をご紹介します。

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プラネタリウム室内はご覧の盛況ぶりでした。天文教室講師も感激しています。

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(左)夏の大三角(こと座・わし座・はくちょう座)(右)南天のいて座とさそり座などをご紹介しました。
さそり座には月、火星と土星が位置しています。

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(左)大勢のお客様に曇天・雨天でも楽しんでいただくべく準備をしています。(右)我らがminolta MS-10です。

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「流れ星の夜」は、原作・脚本・作画・声の主演、すべて「いちばんぼし」メンバーによるオリジナル作品です。

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恒例のメンバーの記念写真です。
Oさんの25cm反射望遠鏡は次回のお楽しみということに。期待してます。

 

 

2016年7月29日 吹上北中学校「夏の観望会」

吹上北中学校で、夏の天体観望会が開催され、いちばんぼしとしてお手伝いをさせていただきました。こちらの中学校では積極的に地域に天文施設を開放しており、自慢の20cm屈折望遠鏡で夏の惑星たちを見ていただくこととしました。

梅雨が明けたばかりは晴天が続くといいますが、昼間のうちはますまずのお天気だったのですが、夕方にかけて雲が広がり、天気も曇りから雨の予報に。それでも何とか開催することができました。

この夏は何といっても火星と土星が観望の好機とあって、20cm屈折望遠鏡で土星や火星を見ていただきましたが、それは素晴らしい安定した像を見せてくれました。サブの望遠鏡としていちばんぼしのメンバーも望遠鏡を持参してきたのですが、まさに雲泥の差とはこのことです。あらためてこの望遠鏡の素晴らしさを実感しました。

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2016年7月17日駅前観望会

「第44回鴻巣駅前観望会」※1日順延して開催しました

昨日の曇天から一転し、今夜は不思議とよく晴れました。夕刻には雨も予報されていましたが、気づけば日没するとお月様が。慌てて準備をしての開催となりました(笑)
今夜も空は惑星パーティとして、満月まであと少しの月、さそり座のアンタレスと隣り合う火星、チャーミングな姿の土星などをご覧いただきました。

なぜ火星は約2年2か月に一度、地球に近づくのか?
地球も火星も太陽の周りを公転していますが、その様子を陸上競技に喩えるとこうです。火星の内側を走っている地球が、外側のトラックを走っている火星を、内側から速いスピードで追い越していきます。両者の走る速度の関係から、2年2か月に一度、地球と火星が並ぶのです。これが地球との火星の接近です。今回もそうでしたが、火星への探査機打ち上げに都合のいいタイミングとなります。なぜなら接近時はが航宙距離が短くて済むからです。さらには、火星の軌道は離心率が大きな楕円軌道となっているので、接近する時の軌道上の位置によって地球と火星間の距離は変化します。

次回の接近は2018年ですが、このときは地球と火星の距離が5,759万kmと2003年以来の15年ぶりの「大接近」となります。視直径(見かけの大きさ)も、今夜見ていただいた火星の1.7倍くらいになります。

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近年の「宙ガール」ブームの影響でしょうか。女性の方が反応がいいですね。

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土星の環を初めて見た方の反応、「本当に環がある!」「写真を見ているみたい」こちらまで嬉しくなります。

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いつものメンバー。「いちばんぼし」は梅雨空でも活動中です。

2016年6月18日駅前観望会

「第43回鴻巣駅前観望会」

いちばんぼしの活動の歴史は2008年まで遡りますが、2009年3月に第1回目駅前観望会を実施して以来、初めて梅雨時期に実施することができました。今夜は惑星パーティとして、西の空に明るく輝く木星、地球との距離を縮めている火星、観測の好機を迎えつつある土星などをご覧いただきましたが、やはり、土星のチャーミングなその姿は、参加していただいた皆さんに感動を与えていたようでした。

梅雨時の晴れ間は、ハッとするようなシーイングのよい空になることがありますが、これは日本上空の大気流(高層偏西風、ジェット気流とも言います)の蛇行が日本から一時的に離れ、大気の状態が安定するためです。地上からの天体観測は、分厚い大気層を通して星々を覗くことになるわけですが、それはちょうどプールの底から空を見上げるのに似ています。つまり、プールの中の水が静止していることが、大気の状態が安定している状態というわけです。今宵の鴻巣の空もなかななのシーイングでしたね。

このことが理由の一つとなり、偏西風帯の外にあるハワイ諸島には、各国の最先端の天文台が林立しました。日本国内で1年中、偏西風帯の外にある地域としては沖縄が知られていますが、惑星観測のためにわざわざ沖縄まで出かける方がいるほどです。

さて、今夜は多くの方にお立ち寄りいただきました。そのため、肝心の惑星の写真をとる暇(いとま)がありませんでした(笑)。
参加していただいた皆さんの表情でその素晴らしい鴻巣の夜を想像してみてください。

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いつもの広場前の銀行ビル、満月まであと2日の月が昇ってきました。夏至直前とあってまだ明るいですね。

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参加してくれた女子高生の皆さんです。また遊びに来てくださいね。     望遠鏡の操作もお手のもの。

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スマホを使って、恒例の月の撮影です。専用のアダプターがあると楽に撮影ができるのですが。

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いちばんぼしのメンバー、今回もお世話になりました。 また次回をお楽しみに。

 

2016年5月28日天文教室

児童センター主催の天文教室、今回は「木星と2年ぶりの火星を観察しよう」いうテーマで、春の星座をご紹介しながら、その合間に彩りを添える惑星たちを望遠鏡で観察していただきました。

北斗七星から始まる「春の大曲線」は、おおぐま座の一部をなす北斗七星のひしゃくの柄の部分から、うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座のスピカ、そして、からす座までの春の代表的な星々をつなぎます。

観測の好機を迎えた「木星」はしし座に位置しており、望遠鏡ではその縞模様や4つのガリレオ衛星もご覧いただきました。また、約2年ぶりに地球に接近(最接近は5月31日)し、オレンジ色の光を強く放つ「火星」は、夏の代表星座であるさそり 座に位置し、その姿を大きく見せていました。さらには、昇ったばかりの「土星」も観測することができました。美 しい輪をもつそのチャーミングな姿は、私たちの心を惹きつける魅力がありますね。

今回は写真が少ないですが、当日の様子をご紹介します。

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当日の日没の様子。急速に晴れ間が広がりました。       児童センター自慢の日本光学製15cm屈折望遠鏡

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恒例のいちばんぼしのメンバー写真です。

2016年4月17日駅前観望会

2016年4月14日に発生した「平成28年熊本地震」により被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。
また、被災地等において救援や後方支援などの活動にご尽力されている方々に深く敬意を表しますとともに、皆様の安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

雲量が多く開催を断念した昨日から一転して、今日は見事な快晴の夜となりました。しかし、昼間から続いた強風のせいで、いつもの広場では望遠鏡を設営するのは危険と判断し、ビルの風下側に隠れるようにして観望会を実施しました。最初はビルの北側に、後半はビルの南側に観望場所を移したのはじめての経験だと思います。
月や見ごろを迎え木星を観ていただきましたが、木星は上空の気流の影響を受けて、シーイングはあまりよくなかったのは残念でした。その一方、ISS(国際スペースステーション)が開催期間中2回姿を現すなど、鴻巣の夜に華を添えてくれました。

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