2016年9月10日駅前観望会

「第46回鴻巣駅前観望会」

今夜の駅前観望会も開催が危ぶまれました。予報は夜半に向かって下り坂で、明日はさらに悪い予報でした。開催のための天候判断は毎回ハラハラドキドキですが、今日の日没直後は雲量が少なく、上弦を過ぎた月もしっかり顔を覗かせていましたので、途中打ち切りも視野に入れつつの開催となりました。

来週の「中秋の名月」を前に、まだ半月を過ぎたばかりの月を観ていただきましたが、灰色の雲が西から広がる中、急いで土星・火星を見ていただくこともできました。観望の好機だった明るい外惑星もそろそろ見納めです。惑星ファンのみなさん、また来年の春以降にご案内いたしますので、そのときまでしばしのお別れです。

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(左)試合帰りの学生さんたちが大勢参加 (中・右)19時くらいまでは火星や土星も観ることもできました

(左)いつものメンバー写真です。広場の一本樹とともに (右)出典magazine.search.biglobe.ne.jp

ところで、来週15日は「中秋の名月」です。しかし、この日の月齢は13.7 であり、満月ではありません。十五夜とは、旧暦の8月15日(秋の真ん中の日)に見る月に由来しているのをご存知でしょうか。

日本で明治5年まで使用されていた暦は「太陰暦(正確には太陰太陽暦)」 といって、月の朔望周期(満ち欠け)をベースにしたものでした。太陰暦の1年は354日(平均朔望周期29.5日×12=354日)となり、太陽年に比べ11日ほど短く、その差は3年でほぼ1か月に達します。そのため、3年に一度、閏月(うるうづき)を設け、太陽年との誤差を補正していました。これが現在の暦(太陽暦<グレゴリオ歴>)とのズレとなります。
七夕が梅雨の真っ只中にあるのも旧暦の行事を、現在の暦に当てはめているからなのです。旧暦で云ういうところの十五夜は満月のことを指しますが、現在の暦との間にある微妙なズレのために、必ずしも満月とはならないのです。

 

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