2016年11月26日天文教室

前回の曇天だった8月の天文教室のリベンジ、とばかりに秋も深まった霜月11月、
今回の天文教室は、「二重星と二重星団」というテーマで実施しました。

多くの皆さんにご参加いただきましたが、残念なことに、お天気はまたしても生憎の曇り空。
お手伝いをさせていただいている我々いちばんぼしのメンバーも、用意してきた望遠鏡をセットすることを早々と諦めて曇天用プログラムに切り替えることに。
毎回ご説明させていただいていますが、いくら児童センターの15センチ屈折望遠鏡をもってしても、厚い雲越しに星を見ることはできません。天文台の望遠鏡を使っての企画はこのところ天候に恵まれていません。

今宵も天文教室の講師の解説に加え、いちばんぼしメンバーの星空解説など、通常のプラネタリウムの数倍の盛りだくさんのプログラムでお楽しみいただきました。そして、最後には児童センター自慢の天文台の見学を行って終了となりました。

インドアの写真ばかりですが、当日の様子をご紹介します。

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(左)秋の星座物語は豪華オールスターキャストです(笑) (右)たくさんの親子連れが参加してくださいました。

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児童センターの投映機での星空解説。最新鋭機ほどの多彩さはありませんが、美しい星空を描きます。

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天文教室講師の楽しくもアカデミックな解説。中高生の理科(理科第2分野、地学の天文分野)にも役立ちますよ。

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曇天プログラムでしたが、最後には天文台を見学していただきました。

 

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恒例のメンバー写真。我らが minolta MS-10 とともに。

2016年11月25日,26日 富士山周辺

残照が輝く富士
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イルミネーションが彩るオルゴールの森
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明け方には、頂上に木星が現れる
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北斗七星と北極星
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引き続き、現れる月
月齢26の細い月。地球照で丸く写る
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明け方の冬の大三角
オレンジに輝くベテルギウス、ギラギラ輝くシリウス。冬の星座たちはとにかく華やか。
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山稜に沈むプレアデスとヒアデス
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忍野八海
富士の伏流水が生む濃い霧が、霧氷を作る
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小枝の先もこのとおり
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霧氷と富士
濃い霧が消え、富士がくっきり見えてきた
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2016年11月12日駅前観望会

「第48回鴻巣駅前観望会」

小春日和でこの時期にしては暖かい夜、11月駅前観望会を実施しました。
2日後に満月(スーパームーン※)を迎える月、西の空に-4等級の明るさで輝く金星(宵の明星)や、日没直後の火星、まだ姿を残す白鳥座のアルビレオ(二重星)、アンドロメダ銀河などをご案内しました。※下のミニ解説参照

アンドロメダ銀河は駅前の明るい場所にもかかわらず、110mmの屈折望遠鏡でもその姿を辛うじてとらえることができました。
星雲や銀河は写真画像のイメージが先行しているためか、皆さんの中には「望遠鏡でも見るのは困難」と思っている方もいらっしゃいますが、明るい星雲・星団なら小望遠鏡でも十分よく見ることができます。ただし、NASAやハッブル望遠鏡のような画像を期待している方はガッカリしてしまうかもしれません。地上から深宇宙(ディープスペース)を観測するのはなかなか難しいことなんです。

今夜は暖かい夜だったこともあり、多くの皆さんに来ていただくことができましたが、相変わらず望遠鏡メーカーの販促イベントと間違えている方もいて、いちばんぼしの認知度をもっと高める必要があると感じました。

最近、「鴻巣市」は、TX系の「アド街ック天国(10月1日放送)」や「歴史の旅歩き旅(10月13日放送)」で相次いで紹介されていますが、いつか僕らも、、、(なんちゃって)

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いちばんぼしの名刺をお渡しした方、このサイトをご覧いただいているでしょうか?

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ビルの窓に映り込む月

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DSC04128シュミットカセグレン式(オレンジ色の鏡筒)はコンパクトながら迫力満点の月を見せます。

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最近いちばんぼしの観測ガジェットとして増殖中の「双眼鏡」
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いつものメンバー写真。

11月14日は「スーパームーン」(ミニ解説)

月が地球を周回する軌道は、楕円のカタチをしています。
そのため、月は地球に近づいたり遠ざかったりしながら公転しています。
月が一番地球に近づくときは約36万km、一番遠ざかるときは約41万kmです。
今回の月と地球の距離は35万6509kmとなり、ここまで距離が近くなるのは1948年1月26日以来となることから、68年ぶりのこととなります。

ところで、最近は「スーパームーン」として報じられることも多くなりましたが、これは天文学の術語ではなく、占星術師のRichard Nolleが1979年に定義したものだと言われています。
月の引力が潮の満ち引き(潮汐)を生んだりしていることを考えると、月が近づくこの日は、地球に何らかの影響を大きく与える日とされていますが、そのことが、地震が起きやすい、火山活動が活発になる、人の精神に影響を与える、願いが叶う、などの俗説が生まれた遠因であると言われています。これらはまことしやか語られることがありますが、エビデンス(科学的根拠)があるわけでははありません。

11月14日の夜は、月か地球に最も近づくのが午後8時21分で、その月が満月になるのが午後10時52分です。この時間帯が「スーパームーン」ということになりますが、今回のスーパームーンは他の満月と比べ約30%明るく、14%ほど大きく見えます。

満月の大きさ比べ

(国立天文台のサイト http://www.nao.ac.jp/ から転載)

2016年10月15日駅前観望会

「第47回鴻巣駅前観望会」

今夜はよく晴れました。久しぶりに開催にやきもきせずに済みました。
あっという間に火が短くなり、あっという間に涼しくなり、秋本番を迎えた感があります。
今夜はほぼ満月(月齢14.1)で、来月のスーパームーン(視直径が今年最大となる満月)にも匹敵する大きさの月を観ていただきました。

他にも日没直後の土星、火星、衝を迎える天王星を観たり、二重星あれこれ(はくちょう座アルビレオ、アンドロメ ダ座アルマク、やぎ座βダビーなど)、いつになく雲一つない夜空をご案内することができました。
ただ気になったのは観望スペースの広場の灯り。
写真でもお分かりかと思いますが、ビルの照明が新調されたようで かなり明るいのです。下の写真も前回より露出が2段階くらい明るい設定で撮れてしまいました。
街の景観や防犯、都市生活に必要な灯りたどは理解しますが、星見ストとしては、もう少し、照度を下げてもらえるといいですね。

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コリメート撮影による月

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(左)ナトリウム灯に負けじと輝く月 (右)たくさんの親子連れで賑わいました

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小さな宙ガールがたくさん
dsc03735望遠鏡、双眼鏡など、多彩な天文ガジェット楽しんでいただいています

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(左・中)子供たちの夢に応えてあげたくなります (右)スマホでの撮影はいつも人気です

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いつものメンバー写真です。明るすぎる広場にて(笑)

衝を迎える天王星について(ミニ解説)

天王星は太陽に一番近い水星から順に数えて7番目に位置する惑星です。太陽系では土星に次いで3番目に大きな惑星です。天王星の大きな特徴に、公転軸に対して自転軸が98度傾いてることがあげられます。コマ(独楽)に例えると、他の惑星が南北に回転軸があるのに対し、天王星だけが自転軸が横だおしになっているのです。なぜ回転軸が大きく傾いているかの詳細は分かっていませんが、おそらく過去に大きな天体が天王星に衝突し、その衝撃で自転軸が傾いてしまったのではないかと考えられています。

また、天王星には環があることが分かっていますが、初めて環の存在が明らかになったのは1977年のことで、天王星による恒星食が観測されたときのことです。このとき、天王星に隠される恒星が、天王星の本体以外にも何かに遮られて減光する様子が観測され、その後の分析から、この減光が環によるものだと明らかになったのです。さらにそのことは、惑星探査機ヴォイジャー2号の直接観測で確かめられました。
明るさは6等級ほどなので、空の暗い所でないと肉眼では見えません。小望遠鏡では青白い小さな像でしかありませんが、何というか、他の恒星とは違う立体的な像に感じます(気のせいかも(笑))。

ハッブル宇宙望遠鏡による天王星 (c) NASA

2016年9月10日駅前観望会

「第46回鴻巣駅前観望会」

今夜の駅前観望会も開催が危ぶまれました。予報は夜半に向かって下り坂で、明日はさらに悪い予報でした。開催のための天候判断は毎回ハラハラドキドキですが、今日の日没直後は雲量が少なく、上弦を過ぎた月もしっかり顔を覗かせていましたので、途中打ち切りも視野に入れつつの開催となりました。

来週の「中秋の名月」を前に、まだ半月を過ぎたばかりの月を観ていただきましたが、灰色の雲が西から広がる中、急いで土星・火星を見ていただくこともできました。観望の好機だった明るい外惑星もそろそろ見納めです。惑星ファンのみなさん、また来年の春以降にご案内いたしますので、そのときまでしばしのお別れです。

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(左)試合帰りの学生さんたちが大勢参加 (中・右)19時くらいまでは火星や土星も観ることもできました

(左)いつものメンバー写真です。広場の一本樹とともに (右)出典magazine.search.biglobe.ne.jp

ところで、来週15日は「中秋の名月」です。しかし、この日の月齢は13.7 であり、満月ではありません。十五夜とは、旧暦の8月15日(秋の真ん中の日)に見る月に由来しているのをご存知でしょうか。

日本で明治5年まで使用されていた暦は「太陰暦(正確には太陰太陽暦)」 といって、月の朔望周期(満ち欠け)をベースにしたものでした。太陰暦の1年は354日(平均朔望周期29.5日×12=354日)となり、太陽年に比べ11日ほど短く、その差は3年でほぼ1か月に達します。そのため、3年に一度、閏月(うるうづき)を設け、太陽年との誤差を補正していました。これが現在の暦(太陽暦<グレゴリオ歴>)とのズレとなります。
七夕が梅雨の真っ只中にあるのも旧暦の行事を、現在の暦に当てはめているからなのです。旧暦で云ういうところの十五夜は満月のことを指しますが、現在の暦との間にある微妙なズレのために、必ずしも満月とはならないのです。