2016年11月12日駅前観望会

「第48回鴻巣駅前観望会」

小春日和でこの時期にしては暖かい夜、11月駅前観望会を実施しました。
2日後に満月(スーパームーン※)を迎える月、西の空に-4等級の明るさで輝く金星(宵の明星)や、日没直後の火星、まだ姿を残す白鳥座のアルビレオ(二重星)、アンドロメダ銀河などをご案内しました。※下のミニ解説参照

アンドロメダ銀河は駅前の明るい場所にもかかわらず、110mmの屈折望遠鏡でもその姿を辛うじてとらえることができました。
星雲や銀河は写真画像のイメージが先行しているためか、皆さんの中には「望遠鏡でも見るのは困難」と思っている方もいらっしゃいますが、明るい星雲・星団なら小望遠鏡でも十分よく見ることができます。ただし、NASAやハッブル望遠鏡のような画像を期待している方はガッカリしてしまうかもしれません。地上から深宇宙(ディープスペース)を観測するのはなかなか難しいことなんです。

今夜は暖かい夜だったこともあり、多くの皆さんに来ていただくことができましたが、相変わらず望遠鏡メーカーの販促イベントと間違えている方もいて、いちばんぼしの認知度をもっと高める必要があると感じました。

最近、「鴻巣市」は、TX系の「アド街ック天国(10月1日放送)」や「歴史の旅歩き旅(10月13日放送)」で相次いで紹介されていますが、いつか僕らも、、、(なんちゃって)

dsc04126
いちばんぼしの名刺をお渡しした方、このサイトをご覧いただいているでしょうか?

DSC04153-512x342
ビルの窓に映り込む月

dsc04121
DSC04128シュミットカセグレン式(オレンジ色の鏡筒)はコンパクトながら迫力満点の月を見せます。

DSC04144-e1478955374405
最近いちばんぼしの観測ガジェットとして増殖中の「双眼鏡」
dsc04158
いつものメンバー写真。

11月14日は「スーパームーン」(ミニ解説)

月が地球を周回する軌道は、楕円のカタチをしています。
そのため、月は地球に近づいたり遠ざかったりしながら公転しています。
月が一番地球に近づくときは約36万km、一番遠ざかるときは約41万kmです。
今回の月と地球の距離は35万6509kmとなり、ここまで距離が近くなるのは1948年1月26日以来となることから、68年ぶりのこととなります。

ところで、最近は「スーパームーン」として報じられることも多くなりましたが、これは天文学の術語ではなく、占星術師のRichard Nolleが1979年に定義したものだと言われています。
月の引力が潮の満ち引き(潮汐)を生んだりしていることを考えると、月が近づくこの日は、地球に何らかの影響を大きく与える日とされていますが、そのことが、地震が起きやすい、火山活動が活発になる、人の精神に影響を与える、願いが叶う、などの俗説が生まれた遠因であると言われています。これらはまことしやか語られることがありますが、エビデンス(科学的根拠)があるわけでははありません。

11月14日の夜は、月か地球に最も近づくのが午後8時21分で、その月が満月になるのが午後10時52分です。この時間帯が「スーパームーン」ということになりますが、今回のスーパームーンは他の満月と比べ約30%明るく、14%ほど大きく見えます。

満月の大きさ比べ

(国立天文台のサイト http://www.nao.ac.jp/ から転載)

2016年10月15日駅前観望会

「第47回鴻巣駅前観望会」

今夜はよく晴れました。久しぶりに開催にやきもきせずに済みました。
あっという間に火が短くなり、あっという間に涼しくなり、秋本番を迎えた感があります。
今夜はほぼ満月(月齢14.1)で、来月のスーパームーン(視直径が今年最大となる満月)にも匹敵する大きさの月を観ていただきました。

他にも日没直後の土星、火星、衝を迎える天王星を観たり、二重星あれこれ(はくちょう座アルビレオ、アンドロメ ダ座アルマク、やぎ座βダビーなど)、いつになく雲一つない夜空をご案内することができました。
ただ気になったのは観望スペースの広場の灯り。
写真でもお分かりかと思いますが、ビルの照明が新調されたようで かなり明るいのです。下の写真も前回より露出が2段階くらい明るい設定で撮れてしまいました。
街の景観や防犯、都市生活に必要な灯りたどは理解しますが、星見ストとしては、もう少し、照度を下げてもらえるといいですね。

DSC03726-e1476575419836-512x501
コリメート撮影による月

dsc03712dsc03739

(左)ナトリウム灯に負けじと輝く月 (右)たくさんの親子連れで賑わいました

dsc03732dsc03731
小さな宙ガールがたくさん
dsc03735望遠鏡、双眼鏡など、多彩な天文ガジェット楽しんでいただいています

dsc03743dsc03754

(左・中)子供たちの夢に応えてあげたくなります (右)スマホでの撮影はいつも人気です

dsc03758

いつものメンバー写真です。明るすぎる広場にて(笑)

衝を迎える天王星について(ミニ解説)

天王星は太陽に一番近い水星から順に数えて7番目に位置する惑星です。太陽系では土星に次いで3番目に大きな惑星です。天王星の大きな特徴に、公転軸に対して自転軸が98度傾いてることがあげられます。コマ(独楽)に例えると、他の惑星が南北に回転軸があるのに対し、天王星だけが自転軸が横だおしになっているのです。なぜ回転軸が大きく傾いているかの詳細は分かっていませんが、おそらく過去に大きな天体が天王星に衝突し、その衝撃で自転軸が傾いてしまったのではないかと考えられています。

また、天王星には環があることが分かっていますが、初めて環の存在が明らかになったのは1977年のことで、天王星による恒星食が観測されたときのことです。このとき、天王星に隠される恒星が、天王星の本体以外にも何かに遮られて減光する様子が観測され、その後の分析から、この減光が環によるものだと明らかになったのです。さらにそのことは、惑星探査機ヴォイジャー2号の直接観測で確かめられました。
明るさは6等級ほどなので、空の暗い所でないと肉眼では見えません。小望遠鏡では青白い小さな像でしかありませんが、何というか、他の恒星とは違う立体的な像に感じます(気のせいかも(笑))。

ハッブル宇宙望遠鏡による天王星 (c) NASA

2016年9月10日駅前観望会

「第46回鴻巣駅前観望会」

今夜の駅前観望会も開催が危ぶまれました。予報は夜半に向かって下り坂で、明日はさらに悪い予報でした。開催のための天候判断は毎回ハラハラドキドキですが、今日の日没直後は雲量が少なく、上弦を過ぎた月もしっかり顔を覗かせていましたので、途中打ち切りも視野に入れつつの開催となりました。

来週の「中秋の名月」を前に、まだ半月を過ぎたばかりの月を観ていただきましたが、灰色の雲が西から広がる中、急いで土星・火星を見ていただくこともできました。観望の好機だった明るい外惑星もそろそろ見納めです。惑星ファンのみなさん、また来年の春以降にご案内いたしますので、そのときまでしばしのお別れです。

dsc03581dsc03585dsc03584

(左)試合帰りの学生さんたちが大勢参加 (中・右)19時くらいまでは火星や土星も観ることもできました

(左)いつものメンバー写真です。広場の一本樹とともに (右)出典magazine.search.biglobe.ne.jp

ところで、来週15日は「中秋の名月」です。しかし、この日の月齢は13.7 であり、満月ではありません。十五夜とは、旧暦の8月15日(秋の真ん中の日)に見る月に由来しているのをご存知でしょうか。

日本で明治5年まで使用されていた暦は「太陰暦(正確には太陰太陽暦)」 といって、月の朔望周期(満ち欠け)をベースにしたものでした。太陰暦の1年は354日(平均朔望周期29.5日×12=354日)となり、太陽年に比べ11日ほど短く、その差は3年でほぼ1か月に達します。そのため、3年に一度、閏月(うるうづき)を設け、太陽年との誤差を補正していました。これが現在の暦(太陽暦<グレゴリオ歴>)とのズレとなります。
七夕が梅雨の真っ只中にあるのも旧暦の行事を、現在の暦に当てはめているからなのです。旧暦で云ういうところの十五夜は満月のことを指しますが、現在の暦との間にある微妙なズレのために、必ずしも満月とはならないのです。

 

爪木埼灯台の星空

台風11号が迫る伊豆半島南西端の下田にほど近い爪木埼灯台に行ってみました。

岬の高台の、立ち姿の美しい灯台です。
IMG_7271

少々霞がありながらも、この天の川
IMG_6961

星空の下の灯台
IMG_6890

夜明けの灯台
IMG_7060

灯台名 爪木埼灯台
設置年月日 昭和12年4月1日
灯質(光方) 単閃白光:毎4秒に1閃光
光度(光の強さ) 3.700カンデラ
光達距離 12.0海里
高さ(地上から構造物の頂点) 17m
メモ 伊豆半島沖から相模湾に入る船舶の航行安全を確保のため設置

出典:海上保安庁資料より

2016年8月14日駅前観望会

「第45回鴻巣駅前観望会」

我々「いちばんぼし」は、昨日は鴻巣市児童センターの天文教室に出没しましたが、残念なお天気でした。今日の駅前観望会は昨晩のリベンジを果たすべく気持ちを込めて好天を祈りましたが、今夜も鴻巣の空は曇りベースでした。

しかし、駅前観望会は、現在、連続開催記録を更新しています。昨年の12月から一度も中止がありません。今年に入ってからも連続8回開催しています。メンバーに晴男・晴女がいるようです(笑)

今夜は月が途中で何度も雲に隠れてしまうお天気で、お月様の出待ちの時間が長くなりました。出待ちの間、参加してくれた2人の小学生が日ごろ学んだ天文知識を披露してくれ、クイズ形式でバトルを展開することになり、大盛り上がりとなりました。2人の知識は素晴らしく、小学生とは思えない天文博士ぶりで、周りの大人たちがびっくりするほどでした。小さいお子さんとはいえ、興味をもって学ぶことの素晴らしさを改めて感じました。どんなクイズだったか一つご紹介します。

地殻津波とは何でしょう?
地殻津波とは、地球のような地殻をもつ天体に巨大な隕石のようなものが衝突した際、惑星の地表を覆う地殻が惑星表面を解離しながら高速でそのエネルギーを伝えるという、地殻の津波のことです。

これ、小学校1年生が出題した内容ですよ。驚きですね。
今夜はあまり写真がありませんが、夏休みの楽しい思い出となりますように。

DSC03485DSC03495

前回も参加してくれた皆さんです。今回のポーズは何のポーズかな?

DSC03500DSC03503

スマホでのコリメート撮影は人気です。お天気さえよれば月面のクレーターを撮ることができたのですが。

 

2016年8月13日天文教室

夏休み真っ只中の8月。
今回の児童センター主催の天文教室は、「土星観察とスマホで月面撮影」というテーマで計画させていただきました。観測の好機を迎えている、惑星の中で最も人気のある「土星」の観察はもちろん、夏休み企画として、月面のクレーターを「スマホで撮影」という企画をご用意して当日を迎えました。

60名を超える多くの皆さんにご参加いただきましたが、残念なことに、お天気は生憎の曇り空。いくら児童センターの大型望遠鏡をもってしても、厚い雲越しに星を見ることはできません。天文台の望遠鏡を使っての企画は中止させていただくことに。

そのため、急遽、曇天・雨天用に企画を変更して、プラネタリウム室での星空解説をさせていただきました。普段「いちばんぼし」として週に一度土曜日又は日曜日に投映を行っていますが、いつもは40分くらいの番組構成です。
今夜は、天文教室の講師の解説に加え、いちばんぼしメンバーの星空解説、オリジナルドラマの投映など盛り だくさんのプログラムでお楽しみいただきました。

プラネタリウム内の写真ばかりですが、当日の様子をご紹介します。

DSC03450DSC03449-e1471154261255

プラネタリウム室内はご覧の盛況ぶりでした。天文教室講師も感激しています。

DSC03455DSC03473-e1471154180987.jpg

(左)夏の大三角(こと座・わし座・はくちょう座)(右)南天のいて座とさそり座などをご紹介しました。
さそり座には月、火星と土星が位置しています。

DSC03453-e1471154770565.jpgDSC03447

(左)大勢のお客様に曇天・雨天でも楽しんでいただくべく準備をしています。(右)我らがminolta MS-10です。

DSC03480DSC03465

「流れ星の夜」は、原作・脚本・作画・声の主演、すべて「いちばんぼし」メンバーによるオリジナル作品です。

DSC03483

恒例のメンバーの記念写真です。
Oさんの25cm反射望遠鏡は次回のお楽しみということに。期待してます。